(過去の記事です。2023/8/7)
南仏マルセイユ在住のお友達と話していて、「名前しか知らないなぁ」というセザンヌの話になったので、ちょっと書いてみようと思い、今パソコンに向かっています。
私自身は印象派が好きで、モネの家に行ったこともありますし、オルセー美術館にも行ったことがあります。 もちろんオルセー美術館にセザンヌの絵はあるのですが、明るい色彩で風景画が好きな私なのでセザンヌの絵は目にとまらなかったようです。
話はそれますが、数日前にたまたま買った小説が、原田マハさん著の「楽園のカンヴァス」という美術史ミステリーなんです。 この小説にはたくさんの名画が出てくるのですが、その中でもピカソの「鳥籠」についてのストーリーで私が刺激を受けた言葉かあるんです。 主人公がこの名画への解釈を考えていた時のセリフで「この絵は『籠の鳥』ではない、『鳥籠』だ」です。 鳥籠を通して小鳥が見える絵なのですが、鳥が籠の中にいるのか、籠の外に実はいて、たまたま通り過ぎるタイミングで、籠の中にいるかのように描いているのでは?、と考えているシーン。
思わず、ハッとしました。 今まで絵画については「この絵がなんか綺麗で好き~」という感じでしたが、そんな風に絵画を鑑賞すると違った発見があるし、なんとなく「この絵には興味ない」だったものが魅力的になるかも・・と。
その時にセザンヌの名前を聞いて、今までと違った見方で見たらどう感じるのかなぁと思ったんです。 フランスでは人気のある有名な画家ですもんね。
セザンヌも印象派の一員だった時があるんですね。 途中で抜けたようですが。 今でこそ有名な画家ですが、当時はあまり認めてもらえていなかったそうです。 当時の流行などが影響しているのでしょうか。 セザンヌについての歴史を読んでみると、若い時から有名になって光を浴びていた方ではないようです。 そんな背景を知ると、絵画への見方が変わりますね。
セザンヌは、果物などの静物画や肖像画・風景画と結構いろんなジャンルを描いているんですね。
どうしても真正面を向いている人物画は好きになれないのですが(なぜだかわかりません・・)、「カード遊びをする人々」は好きです(笑) 静物画でも果物を描いている絵はとても好きかも。 テーブルクロスやカーテンなどの白と果物の色の対比が綺麗です。 みなさんはどうですか?? 芸術鑑賞ですからね、気楽に楽しむのも私はいいと思いますけどね~
エクス・アン・プロヴァンスには「ホテル・ド・コーモン・アートセンター」があってセザンヌの絵がたくさん飾られているとか。 美術館としては2015年開館なのでまだ新しいですね。
ここは美術館だけではなく、カフェもあるそうですよ。 行かれた方の情報を読んでみると、邸宅として建てられていた建物なので内装がとにかく素敵なのだとか。 テラスやフランス式庭園もあるんですって。 素敵~!
私、いつ行けるのかしら(笑)
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